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館山市の復興と今後の防災のための課題

館山市復興と今後の防災のための課題

1. 道路の損壊か所の補修について

神戸地区では 安房特別支援学校前、佐野地区佐野川沿い、犬石地区、藤原地区で損壊した道路の修復が急がれる。生活道路であり、今後の大雨等でさらに損壊が進めば修復はさらに困難となり、地区住民の生活に支障をきたすこととなる。

2. 土砂崩れ危険箇所の対策について

昨年の台風、大雨で、崩れた場所の補修が急がれるが、崖面が私有地であることから、放置されたままである。個人での補修は費用負担も大きく、困難であり、所有者が不明の個所もある。私有地であっても、行政が援助して命と財産を守る制度が必要である。

また、所有者不明または相続がなされず放置されている土地を各自治体が有効活用できるよう、法的な整備をすべきである。

3. 損壊した空き家について

損壊した空き家は、その後の雨風にさらされて危険度が増している。空き家措置法を適用して早急に撤去すべきである。

4. 氾濫した河川の改修について

佐野川、洲宮川、巴川は昨年の台風と大雨で氾濫を繰り返した。きちんとした治水対策が必要である。

5. 津波一時避難場所について

津波一時避難場所へ誘導する看板をもっとわかりやすく整備する必要がある。神戸、富崎地区では、高台への誘導する看板を設置しすべきである。

6. 避難所の整備について

神戸、富崎地区の避難所として房南学園だけでは収容しきれない。旧神戸小学校を耐震補強して、普段は社会福祉施設として、災害時は避難所として活用できるようにすべきである。

災害時の電源確保のため、太陽光パネルを両校とも設置してほしい。房南学園は、停電時にトイレも使えなくなる。また、明るさを保つこと、テレビ等で情報を得られることで安心感を得られる。

7. 農家の支援について

   ビニールハウスの損壊により、施設の被害だけでなく、収入減を失っている。また、ハウスの補修がなかなか進まないので、次の作付けもままならず無収入の期間が長期化している。

   露地栽培農家も、植え付け時期の大雨と、この冬の天候不順により生産量が激減し、販売価格も低迷しているので収入を大きく減らしている。農家への経済的な援助が必要である。

   これを機に離農する農家もある。耕作放棄地を増やさないため、農地の活用が進むよう措置が必要である。また、新規就農を促し、支援する制度と農地法の改善を望む。この地域を農地活用の特区とし、農地保全と土地活用を進めるべきである。

8. 災害時のライフラインの確保のために

電線を切断する恐れのある樹木の伐採整備、整備を東電に要請してほしい。また、災害時に必要とあれば東電職員でなくても電線に絡んでいる樹木を伐採できるよう協定を結ぶ必要がある。

災害時には再生エネルギーを地域で利用できるような仕組みを作ってほしい。

地震により利根川水系の水の供給が止まったときに備えて、地元の浄水場を維持を図って欲しい。

9. 山中に放置されている倒木について

山中に倒木がたくさん放置されている。これを行政が援助して処理すべきである。本来は、土地所有者が処理すべきだが、現状では困難で、所有者不明または放置されているものが多い。道路、住宅に迫って危険のあるものは行政が処理をできるようにする必要がある。

10.災害復旧、防災設備のための財政支援をもっとしてほしい。

復興にかかる経費は9割が国の負担としても市の財政に大きな負担となって、復旧にブレーキがかかる状態である。

防災設備を強固にしようとしても市の財政では難しい。海抜が低く、高い建物がない市街地では、津波対策は十分とは言えない。財政面の支援をお願いしたい。

また、補助金を得るための市職員の事務作業が煩雑である。簡素化してほしい。

11.国、県に災害対策プロフェッショナルチームを

   各市町村職員に災害対応経験がないため、迅速かつ十分な活動ができないのは仕方のない事である。災害の多い昨今、国、県に災害対応のプロフェッショナルチームを作り、災害時に派遣して市町村職員の支援にあたるようにするべきである。

   ボランティア対応をする社会福祉協議会も県社協、全社協でサポート体制を作り、ボランティア団体とタッグを組んで活動できるようにすべきである。


by hitomi-orange | 2020-02-04 16:31 | 未来まで安心して暮らせる街に | Comments(0)

鈴木ひとみ 政策


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